2度目の金刀比羅宮参拝の記録を残しておきます。
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金刀比羅宮
参道
初めて参拝するときにはどれくらい登るのか想像できず不安だったが、2度目のときにはわかるのでほとんど不安はなくペース配分しやすい。
森の石松店
森の石松というのは静岡県清水の侠客でその親分は清水次郎長である。名前ぐらいは多くの人が聞いたことあるかと思うが、その森の石松にちなんだ店が何店かここにある。
なぜかというと、清水次郎長が宿敵を討つのにこんぴらさんに祈願したと、その祈願が叶って宿敵を討てたと、そしてその成就の暁にはお礼参りに自分が来るかそのとき後ろに控えていた子分の石松を来させますと約束していた。
というわけで森の石松が清水次郎長の代参として3ヶ月かけて金刀比羅宮にお参りして帰りに暗殺されたという話が残っていて広沢虎造の浪曲で聞くとわかりやすい。森の石松が途中で殺されたというあたりはもはや伝説でしかないが、石松が代参で奉納した刀剣は宝物館に残っているらしい。
ついでにもうひとつ因むと森の石松の森は石松の出身地が遠州森町だから清水(の)次郎長と同様に出身地の誰々と名乗っていたわけで昔の人はよくそうやって自称したり何処の誰って呼び方をしていたらしい。
▼ついでといってはなんだが並びの土産屋のどこかでここでしか買えないTシャツを1枚自分への土産に買った。こういうの好き。
五人百姓売店
五人百姓は結界内で商売を許された5軒を総称する呼び方で、もともとは御宮の神事をするうえでの呼び方だったようでその子孫だけ結界内で加美代飴というアメを販売している。
百姓というのは現代でいう農民という意味ではなく一般庶民という程度の意味である。
加美代飴というアメと小さい金槌がセットで売られていてそれらを買った参拝者は土産に持ち帰り自身の故郷で金槌でアメを砕き幸せのおすそ分けをすることでご利益を広めるとともに金刀比羅宮の宣伝効果もあると言われている。
玉垣にも刻まれているのがあった。
旭社
本宮に詣る途中にある旭社があまりにも立派なので清水次郎長の代参で詣でた森の石松がここを本宮と勘違いしてお参りして帰ってしまったという逸話があるが史実かどうかは不明。
とにかくそれくらい十分立派な神殿である。ちなみに順路としてはここの手前の道を右に進み賢木門を潜った先に本宮がある。
賢木門
由来は以下のようになるがおそらく諸説ある。
賢木門(さかきのもん)はもともと逆木門と書かれていた。なぜ逆木と書くかというと長宗我部元親が門を寄進するときに1本逆に建ててしまった。なぜ逆に建ててしまったのかというと急いでいたから。なぜ急いでいたのかというと神罰を恐れて急いでいたから。なぜ神罰を恐れていたかというと長宗我部元親は焼き討ちという戦法が常套手段であちこちの神社仏閣も容赦なく焼き打って勢力を拡大した。金毘羅大権現の向かいに陣取ったときに象頭山の草木ががすべて敵兵に見えて狂乱したということから祟りを恐れた。
ということで前回来たときには潜ったもののどれが賢木門かわからずだったが今回はちゃんと意識できた。
途中途中で見える景色
参道があまりにも長いので良いなと思ったらパチパチと撮ったがいちいちどこだったか記憶がない。
ぜひ行ってみてください。
本宮の神楽殿
巖魂神社(金刀比羅宮奥社)
前回来たときにあと200メートルという看板があり、そこから本当に200メートル程度だったかと完璧に訝っていたが、今回は落ち着いて目測してみたところ概ね看板から200メートルで奥社に着いた。
前回はふらふらに疲れていたからたかだか200メートルでも相当長い距離に感じたと思われる。
だからあと200メートルの看板が見えたら本当にあと200メートルだから頑張りましょう。っていうか普通の体力の人ならそんなにきつくないはず。初めて行くとあとどれくらいなの?と不安だから余計きつく感じるのだ。
▼奥社でしか買えない天狗のお守り
金刀比羅宮の周辺
資生堂パーラー神椿
前回来たときは寄らなかったが今回は寄った。そしてイチオシのパフェをいただいた。
行きに寄っちゃうと登るのがダルくなるから参拝した帰りに寄ろうね。
旧琴平歌舞伎
天保6年(1835)に建てられた現存する日本最古の芝居小屋。「金丸座」の名称は明治33年につけられたものです。
昭和45年に国の重要文化財として指定され、この時、名称が旧金毘羅大芝居となりました。(拝観は有料)
引用:旧金毘羅大芝居「金丸座」 | 観光スポット | こんぴら へおいでまい | 古き良き文化の町ことひら 琴平町観光協会
よく調べずに「史跡」だと思って来てみたらどっこい、現役の芝居小屋である。普通に松本幸四郎だの市川染五郎だの超メジャーな歌舞伎役者も来てここで演じる。
この位置から見るのは無料だがここから先は有料だ。
サンライズ瀬戸で行く金刀比羅宮
自分で空席を問い合わせたりみどりの窓口へ切符を買いに行くのが面倒ならツアーを申し込んでしまうという手もあります。