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もう11年前のことになりますが、雨の中、サンライズ出雲の終点出雲市駅から車で20分程度のところにある出雲大社からさらに徒歩で数分、すぐ隣の古代出雲歴史博物館へ見学に行きました。
まさか感動して涙がでるとは思っていませんでした。ただ、雨が止むまでの時間つぶし程度にしか考えていませんでした。
古代出雲歴史博物館
場所と行き方
位置情報
- 住所:〒699-0701 島根県出雲市大社町杵築東真名井99−4
- 電話:+81 853-53-8600
- https://www.izm.ed.jp/
車または公共交通機関で行く場合
車で行く場合、駐車場は数百台分ありますからよほどのイベント時期でない限りまず停められないということはないでしょう。
古代出雲歴史博物館は出雲大社とすぐ隣ですから、出雲市駅から出雲大社への行き方の記事をご参照ください。
展示物
博物館では現在(2013年5月時点の話)常設展示品と特別展示品とがあります。
常設展示品については写真撮影はフラッシュを点けなければ自由ですが、特別展示品については写真撮影は禁止です。
▼ここのあたりは常設展示品です。古代の出雲大社はこうだったのではないかという形を復元した模型です。
どうやら学説によって4種類ぐらいの階段の長さがあるらしく、ご丁寧に学者先生の名前と模型が横一列に並べられていました。
ここでいちいち写真を出すのもちょっと無駄なので一番長そうだったのと短そうだったのをそれぞれ載せます。
比べてみると全然違うでしょ?興味深いです。当時持っていったカメラが安物だったのでどれも光量が不十分でピンぼけしてしまっていて申し訳ない。
それにしてもこの大きな模型の正面から写真を撮る人が後を絶ちませんでした。どんだけ長い階段の出雲大社が好きなの?ってちょっと思います。
そこで考えたのですが、次回の60年後の遷座祭まで待たなければならず、わたしはおそらくそれを見届けることはできないでしょうが、こうしたらどうでしょうか。
つまり出雲大社の形を古代の通りに復元するのです。
みんなの希望なんだからその方が参拝者が10倍あるいは100倍ぐらいに増えるのは間違いないと思います。
なにしろ神秘的な昔の形を再現した出雲大社はみんな見てみたいと思っているはずです。もしかしたら現代でも出雲大社に訪れた人は「思っていたのと違う」と感じているかもしれません。
▼出雲地方は銅戈(どうか)と銅鐸(どうたく)の出土数が日本一だそうです。
この壁一面に並べられた銅戈を見た時は唖然としましたよ。演出がすごいです。
▼銅鐸もものすごい数が展示してありました。
感動したこと
さて、いったい何に感動して涙が出たのか。
60年に一度の遷宮のための大社(おおやしろ)の補修に日本中から宮大工の職人が暑い日も寒い日も関係なく携わったという説明の展示を最後に見たことです。
彼らの作業中の写真も展示されておりましたが、一人一人がこの60年に一度の補修に関われることを誇りに思って一所懸命作業を行っていたとのことです。
ここにわたくしが数行の言葉で書いてもそれほど伝わらないかと思います。是非とも行ける方は出雲大社に見に行ってみて、歴史博物館に展示されている職人さんの姿を見てください。もしかしたら遷宮から何年か経ってしまうとその写真は外されてしまっているかもしれません。しかしそれでもここの博物館は見応え充分と思います。
補修中の出雲大社を訪れた方の感想をトリップアドバイザー出雲大社 – 地図・観光情報で見ましたが、「工事中でがっかりした」というようなコメントも散見されました。
遠くからせっかく出向いて行って綺麗な姿を拝めなかった残念な気持ちもわからなくはないですが、仮にも神様のところにいくのだから謙虚な気持ちになりたいものですね。観光施設ではなく宗教施設であるということを十分認識しなければなりません。
まとめ
出雲大社にお参りしたらせっかくなのですぐ隣のこの古代出雲歴史博物館も見られたほうがより出雲という地を知る意味で良いと思います。
おそらくただ出雲大社の御朱印や御守が欲しいだけというのでない限り、知れば知るほど興味が湧くでしょう。
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